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2007年10月

芸術の秋 2 [ベルリンアート]

投稿日時:2007/10/09(火) 13:15

先月から引き続き、芸術の秋を楽しんでいます。今日は先週行ったアートイベントのレポートをしたいと思います。あまりにイベントが多すぎて、レポートが間に合いません!!

アートイベントや展覧会の情報は、街中の至る所にある情報ラックにあるチラシや、アートマガジン(無料)から得ることができます。無料なのでついついいろいろもらってしまい、机の上がチラシやパンフレットだらけになってしまいます。

 

6月ぐらいから街中でエアメールのような柄のポスターやバスをよく見かけました。これは新ナショナルギャラリーで開催されていたニューヨーク・メトロポリタン美術館所蔵フランス絵画展の広告です。美術館の前にはいつも長蛇の列。展覧会は結局見ませんでしたが、広告がかわいいので写真をたくさん撮ってしまいました。展覧会終了前は、ポスターに"AU REVOIR BERLIN(さよならベルリン)"と書かれていました。なんともエレガントな響き!

 

    

   右上のポストカードは、ベルリン、フランス、ニューヨークの建物の影が描かれていておもしろい!

 

    

   フランス模様のグッズがいっぱい!

 

今月のアートマガジンで見つけた展覧会がこれ!表紙の写真を見るなり、ホルガーが興味津々。

 

  

 

ニューヨークやロンドンでも展覧会を開催した中国出身のアーティストZhang Huanさんの”BERLIN BUDDHA”。 9月29日~12月8日までHaunch of Venison Berlinというベルリン中央駅の近くにあるガレージを改築したギャラリーで開催されている展覧会です。このギャラリーがあった不思議なガレージには他にもいくつか小さなギャラリーが入っていました。またまた新発見です!ギャラリーの雰囲気にも圧倒されましたが、展覧会もかなりインパクトがありました。ギャラリー入口の窓ガラスから大きな大仏の後姿が見え、鎌倉に来たような思いでギャラリーに入りました。4メートルもの大きさの大仏が2体!ひとつはアルミでできた大仏の型、もうひとつは頭が崩れ落ちている大仏。これはいったい?!崩れ落ちている大仏はアーティストのZhang Huanさんが中国のお寺で集めたお線香の灰からできていて、もうひとつのアルミでできた大仏の型を使って作られました。Zhang Huanさんは、お線香の灰は目には見えない社会や個人の潜在意識の情報が入っている残留物であると考えていて、この大仏の灰に何億人もの人々の夢や希望や様々な思いが込められている、という思いでこの作品を作ったそうです。展覧会のオープニングでZhang Huanさんがこの型をはずし、大仏の頭が崩れ落ちる様子を披露したそうです。展覧会開催中も徐々に大仏が崩れ落ちていくそうです。人の夢ははかないもの、ということでしょうか?!

 

   展覧会の案内チラシ(右はボール紙のポストカード)

 

    

   美術館の入口

 

    

 

   上から見ると...

 

    

 

    

 

    

 

次に隣のギャラリーでやっていた展覧会ものぞいてきました。ガレージに不思議な作品がいっぱいありました。

 

   不思議なギャラリーがいっぱいあります

 

   パンと昆布の作品?!(海のにおいがしました)

 

   ギャラリー内の様子(ガレージそのもの!)

 

    

 

    

 

   不思議な空間が作り出す不思議な作品たち

 

さらに私たちの頭を混乱させた作品がたくさんあったのは9月28日~10月2日まで開催されていたBerliner Kunstsalonというイベントです(ベルリンアートサロンという意味です) 。

 

   展覧会のチケットとポストカード(今年で4回目のイベントです)

 

こちらもガレージギャラリーみたいに電車の車庫だった場所が会場になっていました。大きなイベントポスターもなかったので、外から見るとアートイベントをやっていることさえ分かりません。でもとにかく広い!何人か日本人アーティストの作品もありました。全体的に作品がグロく、理解に苦しむ作品ばかりありました。最近のアートの傾向でしょうか。しかもアーティストたちがビールを飲んでいたり、ご飯を食べていたり学園祭のような雰囲気でした。イベント会場近くの駅も酔っ払いやあやしい感じの人がたくさんいて、その名もPankstrasse(パンクストリート)駅!

 

    

   以前車庫だけあって、路線マップや電車のポスター、駅を連想させる物がまだたくさんあります。

 

    

 

以下は、数少ない(!)グロテスクでない作品の写真です。

 

    

   展覧会入り口にあった作品(モルモットのようにこの輪っかの中で人間がグルグルまわるらしい!発想がこわい。)

 

    

   カラフルな作品がたくさんありました

 

   どことなく暗い表情

 

   瓶で作られた照明

 

頭の中がグチャグチャになったので、レストランでおいしいディナーを食べて頭をスッキリさせました。芸術の秋は、食欲の秋でもあります!

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