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2008年9月

Lange Nacht der Museen [ベルリンアート]

投稿日時:2008/09/02(火) 14:05

今日からもう9月。ベルリンはすっかり秋の日差しです。週末からようやく天気が回復し、今日も青空です。

 

土曜日はずっと楽しみにしていたLange Nacht der Museenに行ってきました。

実はこれに合わせてベルリンに戻って来ました。今回は昨年から学び、前日にチケットを買ったので、なんと12ユーロ(当日に買うと15ユーロ)。これで100以上もの美術館や博物館に入館でき、電車もバスも乗り放題のお得なチケットです。昨年は10周年だったので、数字の10にキャンドルが灯されているポスターでしたが、今年は少し暗めの落ち着いた絵のポスターでした。今年もかなり意気込んでいましたが、さすがに全ての美術館はまわれないので、事前に作戦を練ってコースを決めました。

 

 
 

美術館に入れるのが18時からなのですが、昼間たくさん歩きすぎて、既に疲れ気味だったので、Altes Museumの入口の階段で休んでいるところにベルリン市長のKlaus Wowereitさんが登場。しぶーい侍映画のような音楽と共に登場し、私たちが座っているすぐ後ろでスピーチをしました。みんなとても親しげに本人に向かってクラウスと、ファーストネームでしかも呼び捨てで呼んでいました(もちろん私たちの間でもいつもクラウスと呼んでいます) 。すっかりアイドルのようで、サインと写真撮影でみんなに囲まれていました。私たちもちゃっかりサインをもらっちゃいました。今回のイベントのハイライトです!

 

 

 

そして、ミュージアムめぐり開始です。まずは、Jüdisches Museum(ユダヤ博物館) へ。開放的な新しいガーデンがオープンしていました。展示は早足で見て、近くにある現代美術の作品が多く展示されているBerlinische Galerieへ。入り口に黄色のローマ字アートがあるので、通る人はみんな自分の名前のスペルを探してしまうようです。ここも展示をさらり見して、バスでポツダム広場の方へ移動しました。

 

 

 

Abgeordnetenhausと私たちのお気に入りの美術館Martin-Gropius Bauへ。Martin-Gropius BauではアメリカのアーティストのBarbara Bloomの展覧会がやっていました。日本にも訪問したことがあるようで、日本のお寺の写真や陶器を取り入れた作品もありました。作品の配置、展示室の空間、作品を作り上げている材料など、1つ1つに彼女の内面的なものや物に対する思いが表れていて、説明を読まないと理解するのが難しい作品がけっこうありました。

 

たくさん歩き回り疲れてきたので、ディナー休憩をした後、Neue Nationalgalerieに行き、杉本博司の写真展とRupprecht Geiger100歳の誕生日記念展覧会を見ました。杉本さんの作品は初めて見ましたが、昨年デュッセルドルフでも大きな展覧会が開催されていて、国際的に活躍なさっているそうです。独特な視点の白黒写真でとてもおもしろかったです。正直最初は写真の意味がよく分からなかったのですが、会場で彼自身によるガイドビデオが上映されていて、またホルガーの解説付き(展覧会を見るのはこれで2回目)だったので、作品1つ1つへの彼の思いや考えが理解できました。またRupprecht Geigerの作品はとても100歳とは思えないダイナミック、かつカラフルな作品でした。ショッキングピンクや蛍光の黄色などを使った作品が多かったです。

 

 

 

そして最近ホルガーのブームのバウハウスの作品が展示されているBauhaus Archivへ。あまり広くない上、展示も少なくてちょっと残念です。SANAAが新館を設計するとのことですが、いつになったらできるのでしょうか?

 

 

 

疲れが頂点に達してきましたが、あともうひと歩き。Rheinland-Pfalz州のオフィスの屋上からベルリンを一望し、フィナーレはFriedrichstrasse駅前にあるFinnland Institutへ。ここは前から気になっていたのですが、ピンポンを押さないと入れないような建物で、今回もかなりためらいましたが、勇気を振りしぼって、ピンポーン!中はとても明るいオフィスでした。フィンランドのガイドブックや資料、DVDなどいろいろ置いてありました。日本では最近北欧ブームでフィンランドのとてもステキなデザイングッズやおしゃれなパンフレットが出回っていますが、どうやらドイツでは広報に力を入れていない?!と思うような魅力を感じさせないパンフレットばかりでちょっと残念でした。でもスタッフがPorvoo出身のとても親切な人で、昨年の楽しいフィンランド旅行を思い出しました。

とにかく今年も歩いた、歩いた!次は来年の2月ぐらいに開催されるはずですが、寒そう!

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