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ブログ 2007/8

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Tag der offenen Tür[2007年8月]

投稿日時:2007/08/30(木) 13:30

歩き回った週末第2日目は、官庁めぐりです。と言っても、決して堅苦しい雰囲気ではありません。Tag der offenen Türは扉が開かれる日という意味で、ドイツでは年に1回、首相官邸と各省庁が一般公開(無料)されます。今年は8月25日(土)と26日(日)でした。新学期が始まる前の最後の週末だったので、土曜日のLange Nacht der Museenに続き、夏休み最終日を楽しみたい子どもたちもたくさんいました。正直私はドイツの政治や省庁のことはほとんど分かりませんが、建物の中がどんな風になっているのか興味があったので、勉強も兼ねて行ってきました!
 
まずは官庁訪問第一弾として、土曜日に外務省(Auswärtige Amt)へ。周辺はいろいろな美術館や見所がいろいろあり、観光スポットなので、外務省の建物の前はよく通りがかっていましたが、いつも緑の制服を着た恐そうな警官がたくさん立っているので、とても遠い存在でした。この日はさすがに警官にも笑顔が見られました。まずは建物の入り口でセキュリティーチェック。パスポートコントロールはないものの、空港にあるような持ち物とボディー検査を受けました。一瞬緊張の空気が流れますが、問題なくスルー。セキュリティーを通過すると、とても開放的な空間になります。天井が高く、ガラス張りで、広々しています。テレビでよく見るシュタインマイヤー外相(強烈な雰囲気と顔で、テレビの登場率が高いので私でさえ覚えていました)は残念ながら日曜日に現れるとのことで会えませんでした。そして中庭に通じる部屋では、中国出身のデザイナーで現在ベルリンにオフィスを持っているYang Liuさんの”Ost trifft West”(英訳するとEast meets West)というおもしろい展示がありました。’Differences of German & Chinese’というテーマで、ドイツと中国の文化の違いをおもしろく描いた絵が2枚ずつ並べてあり、思わず、あ~!と納得してしまう絵がたくさんありました。その展示を通り抜け、今度は別館へ。この建物はナチス時代に建設されたらしく、階段の石も照明などの装飾品もとても豪華。そして世界の外相が訪問した際にミーティングが開かれる部屋や同時通訳が聞こえるスピーカー・ヘッドフォン付きテーブルがある部屋なども見学。机の上にわざとらしく、ティーカップやEUのマークがついたペンやメモパッドが置かれていました。お土産でほしかったですが、残念ながらもらえず。代わりにEUマークが袋についているグミをもらいました。
 
   
外務省外観とお土産のパンフレット&EUグミ
 
  
会議のイメージ(筆記用具とティーカップもセットされています)
 
そして日曜日はいよいよ首相官邸(Bundeskanzleramt)訪問。ちなみにドイツ語で首相はBundeskanzlerですが、メルケル首相は女性なので、Bundeskanzlerinと語尾が女性名詞化するそうです。ボブカットでぽっちゃりずんぐりメルケル首相は、ドイツのどこでもいるようなおばちゃんのように見えますが、実はすごいやり手らしく、彼女が就任して以来ドイツは好景気です。ホームページもメルケル首相の写真オンパレード。そんなメルケル首相に是非会いたかったのですが、残念ながらまたまたタイミング悪く、土曜日に姿を現したメルケル首相はすでに中国へ。そして今はなんと日本!そんなわけで首相不在の官邸訪問でしたが、メルケル首相の写真入りのパンフレットやら、サイン(印刷)入りのポストカードなどをお土産にゲットしました。セキュリティーチェックは意外に厳しくなく、カバンを預けて、外務省と同じようなボディーチェックを受けるだけで、せっかく準備万端に持参したパスポートも提示する必要はありませんでした。しかもほとんど並ばずにスイスイ入ることができました。いつも門の外から眺める官邸ですが、この日は内側から門の外を眺める、なんだか特別な気分。建物もとてもモダンだし、アート作品もたくさん置いてあり、お金がかかっている感じです。首相官邸の建築と芸術品というパンフレットができちゃうほど。官邸はボン美術館やベルリンの火葬場のデザインをしたAxel Schultes設計で、2001年に完成しました。以前ベルリンの火葬場(クレマトリウム)を見に行きましたが、首相官邸とどことなく似ている!火葬場と官邸が似ている、なんて縁起の悪い話ですが。。。まあ、それほど異空間をかもし出しているということです。そして官邸の入り口には黒い車と緑のバイクが止まっていました。これは、首相が乗る車と護衛のバイクだそうです。ベンツじゃなく、Audiでした!何かこだわりがあるのでしょうか?乗り込みことはできませんが、覗き込むことはできました。ちなみに外務省の前にも外相が乗る車と護衛のバイクが置いてありました。そして、赤カーペットを踏み、いよいよ官邸の中へ!光がたくさん入って明るく、広く、とてもオープンな入り口です。木が植わって、円形の緑があり、竜安寺を外国風にアレンジしたような小さな庭があります。そして座り心地良さそうなソファーなど、とにかくみんなくつろぎまくっています。そして国際会議場(テーブルにはまたまたわざとらしく水のペットボトルとティーカップが置いてあります)、マスコミ会見が行われる場所など、テレビで見るような場所ばかり。けっこう感激です。そして建物の外に出ると、大きな庭があります。いつも川の反対側から眺めていたところに着きました。川には観光フェリーが走っていて、フェリーに乗っている人たちがうらやましそうにこちらを見ていました。ちょっと優越感にひたってしまいます。庭には6月にドイツで開催された首脳会議(G8)の写真撮影で使われたイスがありました。イスの横には記念写真が貼ってあります。ちなみにこのイスはビーチで使っているイスを8つぐらい並べたようなカジュアルな感じです。自分の国の旗の下に座って記念撮影している人がたくさんいました。それにしても安倍首相、誰とも話していないのにどうして笑っているんだろう?庭ではミニコンサートが開かれていたり、ソーセージやアイスが売っている屋台、資料ブースなどがあり、とてもにぎわっていました。NYの国連で見た拳銃の先が曲げられている平和モニュメントもありました。こんなすごいところが無料で見ることができ、とっても得した気分でした。
 
 
 
 
 会議場と記者会見が行われる場所

 
官邸裏(真ん中にG8で使用されたイスが見えます)とミニコンサート
 
 笑顔な首相たち
 
  平和のモニュメントと官邸ライトアップ

 お土産の品々(首相サイン入りポストカード、パンフレット、バッグ)
 
最後に、首相官邸から歩いて15分ぐらいのところにある交通・建設・都市開発省へ。ベルリンのモダンな建物の建設にどのようにかかわっているのか見たかったのですが、なんだかよく分からないブースばかり。こうなったらお土産ゲットに走ります。Deutsche Bahn(ドイツ鉄道)のブースでは、電車の形をしたグミ、そしてEUブース?らしきところでは、EUロゴ入り斜めがけバッグ、携帯ストラップ、ピンバッジなどなど、さらに違うブースで文房具、、、いったい何しに来たのか分かりませんが、記念グッズをもらいすっかり満足です。
 
 お土産の品々2 なかなかいい記念です!
 
週末は文化に社会勉強に、ドイツに触れた2日間でした。あ~、忙しかった! 

Lange Nacht der Museen[2007年8月]

投稿日時:2007/08/27(月) 22:00

ベルリンは相変わらず秋のような天気が続いています。気温も20度前後なので、どうやら東京と20度ぐらい違う日もあるようです!先週末は美術館そして官庁めぐりに大忙しな週末でした。レポートが長くなりそうなので、まずは土曜日に行ったLange Nacht der Museen(ロングナイト・オブ・ミュージアム)について書きたいと思います。

 

このイベントは10年前にベルリンで始まり、今ではハンブルクやハノーバーなどドイツ各都市で行われています。10周年である今回は、木でできた数字の10にキャンドルが灯されているポスターがあちらこちらに貼られていました。ベルリンでは今年の1月にもイベントが開催されましたが、残念ながらタイミングを逃したため、今回初めて行ってきました。たくさんの美術館をはしごするのであれば、大雪で寒さが厳しい冬より、日の長い夏の方が思いっきり楽しめると思います。今回のイベントも18時からなんと夜中の2時まで110以上の美術館や博物館がオープンしていました。いつもだったら、夜の10時に市役所見学、11時半に大聖堂にのぼって、そして真夜中の1時に展覧会を見て、、、なんて考えられませんが、子供からお年寄りまでたくさんの人でとてもにぎわっていました。イベントチケットは、電車やバスなど翌日の朝5時まで乗り放題でとてもお得な15ユーロ。いつもは一般に公開されていない市役所や、入館料が高くて入るのをためらっていた美術館がオープンしていたり、それぞれの美術館や博物館でコンサートやイベントが開催されていたりしていたため、夜中歩き回ってフラフラになりました。こんなにいろいろな美術館が一度に見られるということで私たち2人はかなり興奮気味でしたが、さすがに全ての美術館には行けないので、最初にある程度コースを決めて、約10ヶ所まわりました。


 
 イベントパンフレットとチケット

 

まず、Museum für Kommunikation(通信博物館)へ。高い天井に、まるで宮殿のようなゴージャスな造り。展示はほとんど見ずに、建築ばっかり見てしまいました。そしてMartin-Gropius-Bauへ。この美術館では、アンコールワットやエジプトの展覧会から写真やモダンアートなど取り扱っているアートの幅が広く、ベルリン国際映画祭では映画上映会場にもなっています。入り口に高い石柱が立っていて、美術館の中も宮殿のようです。モダンアートの作品でも建物にとてもマッチするので、作品と建築の両方が楽しめます。ここの美術館は展示と建築共に私たちのお気に入りです。今回は時間が限られていたので、建物だけ眺めていきました。ちなみにこの美術館の周辺は、第2次世界大戦中地下防空壕があり、ヒトラーが自殺した場所でもあるため、戦争の歴史や壁博物館や多くのメモリアルがある場所でもあります。次に、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑と情報センターがあるDenkmal für die ermordeten Juden Europasへ。広場には2005年に完成したばかりのコンクリートでできた高さ4メートルまでの様々な高さの2711の石碑が並んでいます。広場の地下には情報センターがあり、迫害されたヨーロッパのユダヤ人についての資料が展示されています。その後は、モダンな建物で、普段は一般公開されていないLandesvertretung Rheinland-Pfalzへ。とりあえず建物だけ眺めました。

 

黄色いモダン建築のベルリンフィルを通り抜け、日本のポスターについての展覧会が開催されているKunstbibliothek(アート図書館)へ。日本人がうじゃうじゃかと思っていましたが、予想外にドイツ人がたくさん見に来ていました。昔の資生堂の広告(かなり時代を感じる!)や万博のポスター、最近のSMAPCDのポスターなどいろいろなジャンルのポスターが貼られていたし、知っているポスターもかなりあったのでとてもおもしろかったです。広告やイベント告知ポスターもアートですね。そして今度は図書館の隣にあるKunstgewerbemuseum(美術工芸博物館)でモダン家具の展示を見ました。フィンランドで見た懐かしきアールトのイスとイッタラのガラスコップがありました!すでにたくさんの美術館をまわり足がパンパンになったので、図書館の外にあるオープンカフェでディナーブレイクをしました。せっかくディナーを楽しんでいたのに、野外コンサートでなんだか耳慣れない音楽が。。。昔小さい時にピアノで3和音や4和音を弾きましたが、1つ音を間違えるとしっくりこない、そして気持ちの悪い和音になります。そのイベントではまさにそんな音がずっと流れていて、人を不快にする音はどれか?というイベントでもやっているんじゃないか、と話しながらディナーをしました。コンサートが終わった時はとてもスッキリした気分になりました!

 

 日本のポスター展のポスター(しぶい!)

 

気を取り直して、再び美術館めぐりへ。次はRathaus(市役所)に行きました。赤レンガのきれいな建物で、赤の市庁舎(Rotes Rathaus)と呼ばれています。入り口にはネオゴシックスタイルの天井に、高級そうな赤カーペットが3階ぐらいまで敷かれていました。そしてゴージャスなシャンデリアの部屋(華やかなドレスを着た貴婦人たちがダンスをしていそうなイメージ)、廊下には各国からもらったお土産がガラスケースに飾られていました。日本はお茶セット(お茶と茶せん)でした。ホルガーが“あの茶せんは100円ショップで買ったのかな”とつぶやいていました。次に市長の部屋へ。きっと前日に片付けしたのでしょう。机の上にはわざとらしく本がきれいに並べられていて、棚には大小バディーベアが5つぐらい1列に置かれていました。隣の部屋に行くとあれれ?EUの旗がかぶさっている箱やたくさん何かが詰め込んでありそうなダンボールがいっぱい。なーんだ、ここに隠したつもり?!またさらに進んでいくとベルリン観光ブースがあり、ベルリンの観光名所のポストカードやポスターを無料配布していました。無料となるとおばちゃんたちはすごい勢い。私も負けずにブースを囲んでいるおばちゃんたちの大きなお尻をかきわけて手を伸ばし、ポストカード4枚ゲット!すっかり満足です。

  豪華市役所の天井と照明

 

再び高級赤カーペットを降り、市役所から歩いて10分ぐらいのところにあるDom(大聖堂)へ。ここに来た時点ですでに11時過ぎ。疲れて眠くなってきましたが、大聖堂のらせん階段をグルグル上り、展望台へ。眠いのと、階段がハードなのとで、ゼーゼーでした。でも高い場所からベルリンの夜景を見るのは初めてだったので、感激で目が覚めました。イベントデーのせいか、いろいろな場所がカラフルにライトアップされていて本当にきれい!いつもだったらこの大聖堂に入るのにも5ユーロかかります。すでにいくつもの美術館をまわっていたので、ホルガーと“いくら儲けたかな?あとで計算しなくちゃね!”、と話しながら、階段を下りてきました。
 

 大聖堂からの眺め

 

今度は夜中の12時過ぎだというのに超満員のバスに乗って、Museum für Naturkunde(自然史博物館)へ。2年間の改装期間を経て、7月半ばにオープンしたそうです。入り口を入ると、恐竜の大きな足が見えました。上を見上げてビックリ!天井の高さまである大きな恐竜の化石が立っていました。世界最大のブラキオサウルス!名前を聞いてもピンときませんが、とにかくすごい迫力!!13メートル以上もあるそうです。しかもこの恐竜の身長に合わせて、展示ホールの天井が増築されたとか。この博物館には恐竜コレクションだけでなく、今は絶滅している動物も展示されていて、動かない動物園を見ているようでした。ライオンやヒョーやタイガーなど、目がギラギラしていてけっこう恐かった。。。その他にも、蛇の瓶詰めや鳥の標本など、動物嫌いな私にはけっこうきつい展示室でした。夜けっこう遅かったので、人はたくさんいたものの、以前上映されていた博物館の展示品が動き出す‘ナイトミュージアム’という映画の体験版みたいな気分でした。

 

 ジュラシックパークの世界です

 

’ナイトミュージアム’でドキドキした気分で、今回のイベントのラストを飾るHaus der Kulturen der Welt(世界の文化の家)へ。ピンク、青、黄色、紫、、、と次々にライトアップが変わっていきます。ものすごい大きさ、しかもおもしろい形なので、遠くからでもよく見えます。美術館の名前の通り、いろいろな国の文化の展覧会、シアター、コンサート、映画上映などがされていて、今回はニューヨークでした。写真や絵など飾られていましたが、いまいち理解できず、、、展示ホールの隣には、バーがあり、DJミュージックがガンガンでした。来月9月半ばには、ベルリンで1年ごとに開催されている”Asia-Pacific Week”で、アジア各国のシアターや音楽やレクチャーなどのイベントが催されるそうです。日本からもいろいろなアーティストが来るようです。
 

  Haus der Kulturen der Weltのライトアップ

 

真夜中でも寒すぎず気持ちがよかったので、美術館のライトアップをのんびり眺めて帰りました。あ~、忙しかった!

ドイツのドラッグストア[2007年8月]

投稿日時:2007/08/24(金) 23:30

海外でお土産物探しに最適なのがドラッグストア。通りがかりについついのぞいてしまいます。ドイツでも日本と同じく2種類の薬局があります。

 

1つは、お医者さんからの処方箋を必要とする抗生物質などの特殊な薬を取り扱っているApotheke(アポテーケ)。赤のAのマークが目印です。緊急時に備え、当番制で時間外営業もしています。赤の大きなマークなのですぐに見つけられます。よく見ると、Aのマークの中に蛇が杯に巻きついた絵が書いてあってなんだか気持ち悪いです(どうやらギリシャ神話に由来している蛇らしい)。5月に病気にかかり、初めてベルリンのお医者さんにお世話になりました。日本大使館に紹介してもらったベルリン唯一の日本人医師(ベルリンに40年以上住んでいらっしゃる女医さんです)が経営している小さなクリニックに行きました。運良くアパートから歩いて15分ぐらいのところにありましたが、5メートルも歩けないくらいつらい症状だったので、病院にようやくの思いでたどり着き、診断を受け、処方箋をもらい、さらに初めてのアポテーケにも行かなくてはならず、かなりフラフラになりました。ただお医者さんもアポテーケのスタッフもとても親切で、救いの天使のように思えました!そんなアポテーケでは、病院通いをしていそうなお年寄りでにぎわって(?)いました。処方箋なしで購入できる薬なども売っていますが、気軽にはあまり入れない雰囲気です。

 

                             

各薬局のロゴマーク

 

そしてもう1つの薬局は、マツモトキヨシやサンドラッグのようなドラッグストア。シャンプー、洗剤、化粧品、香水、ドイツブランドのNIVEA製品からお菓子、ペット用品、フォトアルバム(デジカメ写真を現像をする機械もあり)やCDまで何でも売っています!ベルリンでよく見かけるのは、dmやRossmannで、それぞれ独自ブランドの製品も販売していて、そういった製品は値段もお手頃です。ちなみに私のお気に入りはRossmannです。週変わりで電気製品や生活用品などのいろいろな商品を売っているので、つい毎週チェックしてしまいます。今まで売っていたものは、ハンガー、ミニ掃除機、ミキサー、シェーバー、脱毛器、目覚まし時計、アイデア商品などとにかく扱う商品が幅広く、値段も安いです。先月4.99ユーロでドライヤーを購入しました。音はスゴイですが、今のところ問題なく動いています(笑)。

 

洗剤1つにしてもものすごい種類の数、しかもドイツ語なのでよく分からず、商品をじーーっと見つめてドイツ語を解読して、あとは想像力に任せます。以前ボディーシャンプーが欲しかったのですが、気に入ったものを見つけるのにとても苦労しました。ドイツは乾燥しているせいか、液体石鹸は乳液やオイル入りのが多く、洗い終わった後ベタベタしてさっぱり感がありません。ボトルもカラフルで、ジュースかと思うような香りがいっぱい!オレンジやレモンなどのフルーツ系、そしてヨーグルト入りのアロエ、マルチビタミン、ココナッツ、ベリー、なんとチョコや緑茶まであります!こうなったら好きな食べ物または気に入った香りの物を買うしかありません。1つ1つボトルのふたを開けて、においを嗅ぎ嗅ぎ。横に立っているお姉さんも同じことをしていました。たかが1、2ユーロのものですが、迷いに迷った結果Asia Spa大豆ミルク&桜の花のボディーシャンプーを購入。漢字で「美」とか書かれています。このAsia Spaシリーズはもう1つあり、なんとハスの花!日本で見慣れたDoveもありましたが、せっかくなのでチャレンジしてみました。日本で桜の花の香りはかいだことはありませんが(香りはあるのかな?)、結構気に入って使っています。また、ドイツでどうしても買えない物は、歯ブラシです。今私が使っている日本から持ってきた歯ブラシの2倍以上の大きさで、口からはみ出してしまいます。子供用のを買えばいいのですが、ドイツの歯ブラシは結構高いのでケチケチ日本の歯ブラシを使っています。 

   

ヨーグルト入りボディーソープ(左)・カラフルシャワージェル(中央)・私の使っている桜ボディーシャンプー(右)

 

海外の製品は外見だけではどんな物か分からず、中身は予想外なことが多いので常にチャレンジャーです。迷いすぎてどうしようもない時は、マークを見て買うことにしています。ドイツでは、Die Stifutung WarentestÖko-Test Verlagという商品テストを行っている会社があります。Die Stifutung Warentestでは、無作為に選んだ対象商品を、技術面、環境面、実用性、取り扱いの4点で検査し、それぞれの項目に対し、大変良い、良い、満足できる、劣る、かなり劣るの5段階に評価するそうです。このテストでは生活用品、電気製品、食料品、そして航空会社などの企業まで対象となります。またÖko-Test Verlagでは、推奨できる、やや推奨できる、あまり推奨できない、推奨できないの4段階に分類。これらのテスト結果は、それぞれの会社が発行している雑誌やホームページで公表している他、ドラッグストアやスーパーで売っている商品にもテスト結果のマークが印刷されています。商品の袋や箱にSEHR GUT(英語のVERY GOOD)やGUT(英語のGUT)、そしてテストを実施した年月、時々テストの対象となった商品数も表示されています。もちろん悪い結果をもらった製品には企業のマイナスになるため何も書いてありません!この製品は質が悪いです、とか書いてあったら誰も買いませんよね。アパートの近くの銀行にもGUTのマークが誇らしげに表示してありました。テストの詳細についてはRhein Brückeというホームページに日本語で記載されています。ちなみに私たちが使っているSEHR GUT製品は歯ブラシチューブ、日焼け止めクリーム、マーガリンです。「大変良い」とか書かれていると、ものすごーい良い製品を使っている気がしますが、実際はどうでしょうか。

 

 私たちが使っているSEHR GUT製品(四角い表示がテストのマークです)

 

日本でも最近よく見かけるカエルのマークの洗剤を製造しているFrosch社はドイツの会社です。Froschはドイツ語でカエルという意味です。カエル社!ドイツではカエルグッズが結構人気があります。Frosch社のマークも生々しくなくかわいいですが、どうしても東京の我が家の庭によく出没する本物のカエルを想像してしまい、ちょっと気持ち悪いです。Frosch社の洗剤は、洗浄力もあり、且つ環境に優しいエコ洗剤として有名で、ドイツのドラッグストアやスーパーで必ず売っています。日本ではたしか700~900円ぐらいしていましたが(高すぎ!)、ドイツでは2~3ユーロ(約350~500円)で買えます。ちなみにこのFrosch社のテーマは「環境と共存していくこと」だそうで、洗剤に香料や着色料(もちろん天然のオレンジオイルなど)を入れ、容器のデザインもおしゃれにすることにより、環境に気づかいながらも、洗剤を使う人が楽しく使えるようにしているそうです。ふむふむ。私たちのトイレ用洗剤もカエルで、香りはレモンですが、さすがにトイレ掃除は楽しくありません。洗剤の詳細についてはecomarketのホームページをご覧ください。

 

 

 

今度みなさんがドイツにいらした時は、是非ドラッグストアに行ってみてください。きっと驚きのものがたくさん見つかると思います。

驚きのドイツ[2007年8月]

投稿日時:2007/08/22(水) 01:00

4年前に初めてドイツに来た時は、見るもの全て何もかもとても新鮮に感じ、日本との違いを比較したり、発見したりするのがとても楽しかったです。もちろん今でも驚くことはたくさんありますが、初めて見た時の感激や驚きは薄れ、すっかり慣れきってしまって当たり前のように感じています。

 

最初にドイツに来た時の1番の驚きは、たぶん海外に行った多くの人が感じるであろう‘全てが大きい!!’ということです。人は横・縦大きく、建物は圧倒される高さと広さ、野菜は食べきれないサイズ、レストランで出てくる料理は大盛り、そしてゴミ箱までが巨大サイズ。人が大きいので、もちろん洋服も特大サイズ。私に合うサイズの服を探すのに苦労します。先日デパートのショーウインドーに特大サイズの洋服を着たマネキンが飾られていてかなり笑えました。建物も後ろに下がっても下がっても写真に入りきりません。そしてレストランでは、日本のように入り口にプラスチックのサンプルが飾られていないので、メニューを見て想像力に任せます。そして驚きと衝撃の味と量。ビックリの連続です。そんなビックリと感激の連続の毎日だったにもかかわらず、今はすっかり慣れっこです。逆に‘日本は何でも小さいわね~’と思ってしまうので慣れはこわいです。

 

 

ワールドカップ開催前に登場した特大シューズとアスピリン

 

他にも驚いたことは、駅に改札がないこと(各自、自動券売機でチケットを買って、刻印します。時々インスペクターが突然電車に乗り込んできて、ちゃんとチケットを持っているかどうかチェックします。チケットが無効あるいは不所持の場合は罰金です。)、電車のドアがボタン式(ドアの前でずっと待っていても開きません。)、どっちがお客さんか分からないくらい愛想がなく、不機嫌な店員(ドイツ人は勤労って聞いていたのに。。。お客様は神様ではありません!)、街中に安いアイス屋さんがたくさんあること(1スクープ約70セント)、犬を飼っている人が多く、さらに犬のフンが道にたくさん落ちていること(危うく踏みそうになります。)、天気が変わりやすいこと(折りたたみ傘は必需品です。) 、地震がないこと(あったとしても体感できない程度。地震王国出身者の私には、傾いている古い建物やデパートのお皿のディスプレイを見るたびに地震で倒れないかどうかとても心配です。)、歯ブラシが特大サイズ(私の口には入りません!)、恐い顔の人が多い(冬のドイツ人は天気が悪いせいかみんな表情が暗く、眉間にしわがよっています。恐くてドキドキして、震えたチワワの気分になります。)、、、などなどキリがないほどいろいろありました。4年前に撮った写真を見ると、きっと驚き&感激したものがたくさん写っていると思いますが、やはり慣れはこわいもので、何に驚いていたかさえ忘れちゃいました(もしかしてボケ?)。

 

ドイツに遊びに来た友達がよく驚く(焦る?)ことは、スーパーで買い物をした時に袋をもらえないことです。袋は数十円程度ですが、ほとんどの人が‘マイバック’を持参しています。スーパーやデパートでもオリジナルの布バックを販売していて、街中を歩いている人が持っているのをよく見かけます。日本でも最近買い物袋を有料化しているスーパーが増えてきました。レジ袋をはじめ、環境先進国のドイツではゴミの分別やリサイクルなどいろいろな驚き環境対策がありますのでまたの機会に紹介したいと思います。

 

ちなみに最近私が驚いたことは、犬税です。都市や飼い犬の数によって金額は異なり、数が多いほど割高になるそうです。犬の大きさは関係ないようです。ベルリンでは、1頭あたり年間約1万円だそうです。犬税の使い道はなんと歩道清掃代らしい!たしかに歩道清掃車が定期的に掃除をしていますが、飼い主がマナーを守れば済む話しだと思いますが、、、。よく街でたむろしているパンクたちもボクサーや格闘犬みたいな恐そうな犬を飼っていますが、彼らがまじめに犬税を払っているようには見えないけど。

 

それにしても今までビックリ事件が多かったため、最近はちょっとやそっとでは驚かなくなってしまいました。でも海外に行った時は、日本とドイツと訪れた国の3カ国を比べることができるようになって楽しみが増えました。いつかまたドイツのふしぎ&おもしろ事情を発見した時はレポートしたいと思います。

MADE IN GERMANY[2007年8月]

投稿日時:2007/08/20(月) 11:45

ベルリンに来て以来、ドイツ国内外のいろいろな街に行きました。海外はアムステルダム、ウイーン、プラハ、ヘルシンキ、ロンドン、、、。EU圏内ならパスポートチェックもなしで、すぐに入国できてしまいます。

 

先週末は、 MADE IN GERMANYという展覧会を見に、ベルリンからICE(ドイツ版新幹線)で2時間ぐらいのところにあるHannover(ハノーバー)に行ってきました。この“MADE IN GERMANY”は5月末から始まり、来週末で終了する今話題のモダンアートの展覧会です。特にハノーバーでは街中この展覧会のロゴマークのカラフルバーコードを見かけました。ドイツ各都市で活動中の若手ドイツ人・外国人アーティストのとてもダイナミックな作品がたくさんありました。美術館のそれぞれの展示室が広く、天井も高いため、1つ1つの作品のサイズもとても大きかったです。美術館の入り口に滝みたいに天井から水の文字が流れてくる作品(写真)、大きなトラックの中ににわとりがいる作品、、、言葉で作品を説明するのは難しいですが、一部屋一部屋さまざまな作品があっておもしろかったです。立体、絵画、写真だけでなく、映像を使ったメディア作品がたくさんありました。3つの美術館で同時開催、そして全部で52作品あるため移動で大忙しでしたが、10ユーロでこれだけの作品を見られるのはとてもお得だと思います。

 
  'MADE IN GERMANY'のチラシと入場券(カラフルバーコードです)

 

 上から水がジャージャー降ってきます

 

 いろいろな電球とたくさんの蛍光灯を使った木の作品

 

ハノーバーには道に観光名所をつなぐ赤い線が引いてあります。この線は、決してずっとまっすぐなわけではなく、街灯や車止めなどがある時はちゃんとそこをカーブしたラインになっているので、時々線がグネグネしています。この線をたどっていけば、いろいろな名所を見ることができます。

 

そして夕方は、美しい庭園で有名なヘレンハウゼン王宮庭園に行きました。幾何学模様の花壇、大きな噴水などがあり、とにかく広い!歩いて、歩いて、歩き疲れました。夏の間は夜の9時半からライトアップが始まります。天使の像や噴水がやわらかい光に照らされてとてもきれいでした。

 

 光の噴水

 

夜はホテルに宿泊。このホテルがまたすごい!10時頃には入り口のドアがロックされ、レセプションにはだーれもいません。そのためチェックインの時に入り口の鍵を渡されます。そしてさらに驚いたことに、なんとレセプションとレストランで働いている人が一緒でした。さっきまで朝食の準備でパンを運んでいたおばちゃんがチェックアウトの手続きをしているじゃありませんか!1人2役の大忙しな職場です。

 

日曜日はハノーバーから普通電車で45分ぐらいのところにあるCelle(ツェレ)に行きました。戦災を免れたため、旧市街には昔ながらの木組みの家がかなりの広範囲で残っていて、とてもきれいな街並み。観光ガイドの写真そのまま!!三角屋根や水色、黄色、ピンクなどのカラフルな壁や白い窓。南ドイツのローテンブルクやニュルンベルクなどのロマンチック街道の街ではこのような家がたくさん見られますが、北ドイツでは初めて見ました。マックや普段行くデパートや薬局なども木組みの家でできていておもしろかったです。ちなみにツェレは北ドイツの真珠と呼ばれているそうです。そしてもちろんマンホールのチェックも欠かせません!

 

  
きれいな街並み!           豪華な装飾の家             ツェレのマンホール
 

夕方はベルリンへの帰り道にあるWolfsburg(ヴォルフスブルク)に立ち寄って、アールトの設計したカルチャーホールと教会を外から眺めてきました。時間が遅くて閉まっていたので中に入れなくて残念でした。先月フィンランドに行った時に、コンサートホールや市役所などアールトが設計した建築や教会をいろいろ見ましたが、ヴォルフスブルクの建物もドアの取っ手や照明が同じデザインだったので、またフィンランドにいるような懐かしい気分になりました。ちなみにヴォルクスブルクにはフォルクスワーゲンの工場があり、なんとシティーセンターと同じぐらいの大きさのため、スタッフの数も多いそうです。そのため街を走っているほとんどの車がフォルクスワーゲンでした。

 

今週末は展覧会、街並み、建築めぐり、とアートな週末でした。

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