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秋の訪れ[2012年10月]

投稿日時:2012/10/19(金) 20:10

今年も私の大好きな秋がやってきました!秋晴れの気持ちのいい青空が広がっていますが、東京とは10度ぐらいの温度差があり、朝晩はかなり冷え込みます。寒さにブルブル震えながら耐えてきましたが、先週ついに暖房をオン!ドイツのアパートはセントラルヒーティングなので、一気に家中がぬくぬくになりました(ヒーティングについてはこちらもご覧ください)。日もどんどん短くなり、夕方6時には真っ暗です。今月末からついに冬時間も始まります。再び時計の針を1時間戻し、夏時間の時よりも1時間長く寝られるので、とても得した気分になります。

秋と言えば、芸術の秋、そして食欲の秋!昨年一昨年にもさまざまな秋のイベントを体験しましたが、今年も9月からアートや音楽イベントが目白押しです。またこの時期旬の野菜と言えば、かぼちゃとキノコ!マーケットやスーパーでも鮮やかなオレンジ色のかぼちゃやあんず茸という黄色のキノコをよく見かけます。レストランのメニューもかぼちゃやキノコを使ったメニューのオンパレードです。ちなみにドイツ語でかぼちゃは、"Kürbis (キュルビス)"、あんず茸は、"Pfifferling (プフィファーリング)" と言います。かぼちゃは、種類も形もいろいろありますが、ひときわ有名なのが、"Bio Kürbis Hokkaido"です。初めて見た時は、Hokkaido?! 北海道?!とかなり興奮しました。ドイツ人が発音すると、ホッカ・イ・ドーと「イ」にアクセントが置かれ、なんだかおかしく聞こえますが、このかぼちゃのお陰で、北海道は超有名なのです。その名の通り、北海道の品種がドイツに持って来られたとか。ほくほくして、なかなかのお味です!また、"電子レンジかぼちゃ"という、そのままのネーミングのかぼちゃもあり、かなり笑えます。秋の収穫と言えば、我が家の今年のベランダ栽培ナンバー1の収穫品は枝豆です!ドイツには枝豆がないため、日本から持ってきた種を植え、水をたっぷりあげて、待つこと2ヶ月。立派なえだまめが次々となり、本当においしく食べられました。うちの旦那が枝豆の素晴らしさを家族・友達・同僚みんなに宣伝したため、来年は日本で種を買ってきてほしいと言う人が続出しそうです。

  北海道かぼちゃと我が家の枝豆

私たちの秋の楽しみは、紅葉めぐりです。ドイツに来る前は、紅葉がきれいなのは、日本だけ!と思い込んでいましたが、ドイツの秋も絵に描いたような美しさです。9月半ばを過ぎると、町中が徐々に赤や黄色に染まっていき、紅葉のトンネルやカーペットができあがります。ベルリンは都会なのに、町中に自然があふれています。それなので、木の種類も多く、落ち葉の形もさまざまでおもしろいです。栗やドングリも道にゴロゴロ転がっています。日本人と違ってドイツ人は、わざわざ紅葉を見に出かけるということはないので混み合うこともないし、木もそこらじゅうにあるので、いつでもどこでも気軽に紅葉を楽しむことができます。中でも圧巻なのが、ライヒスターク(国会)周辺とポツダムのサンスーシー宮殿庭園です。でもやっぱり、日本のモミジと秋になるとどこからともなく匂ってくるキンモクセイが大好きです。ベルリンにもキンモクセイを植えたいなあ。

  

  


町中はもう既にクリスマス商戦が始まっていますが、厳しい長い冬が始まるまで、もうしばらく秋を楽しもうと思います。

  
ベルリン775周年記念イベント & Festival of Lights

Berlinale 2012[2012年2月]

投稿日時:2012/02/21(火) 12:12

毎年恒例の避寒一時帰国があっという間に終わってしまいました。

大好きな両親とのんびり過ごし、仲良しの友達たちと1年間会えなかった時間を埋めるようにまとめ会いし、おいしいものをお腹いっぱーい食べ、おしゃれかわいい雑貨ショップめぐりをし、京都と奈良へプチ旅行し、靴底が磨り減るほど町中を歩き回り、とにかく幸せな1ヵ月半でした。もちろんベルリンにいる時も、日々小さな幸せ、大きな幸せを感じながら生活をしていますが、気づかないうちに入っていた肩の力が日本に帰ると一気に抜け、スッーっと楽な気持ちになれます。

いつでも戻れる場所がある、いつでも温かく迎えてくれる両親や友達がいる、ということは本当に幸せなことだと思います。
いい年の娘の面倒を見てくれる両親、なかなか止まらないおしゃべりができる大切な友達たち、いつも本当に感謝しています。しばらく会えないのはとても淋しいけど、いつも気持ちはつながっています!

せっかく寒さを逃れて日本に戻ってきましたが、なんと東京の方がベルリンよりも寒い日がありました。ベルリンに戻る少し前から、ドイツ(ベルリンだけでなく、ヨーロッパ中)は、大寒波で極寒の地に。。。私が戻った時はマイナス15度。一時期はマイナス20度をも下回る日が続いていたので、マイナス15度でもまだマシだと言われました!なんと言うことでしょう!今回日本で仕入れたイヤーマフが大活躍です!

青空の東京で夢のような日々を送っていたところから、一気に極寒でどんより灰色天気の現実に戻り、すっかりションボリしてしまいますが、この時期の毎年唯一の楽しみはBerlinale (ベルリン映画祭) です!今年はバタバタしているうちにあっという間に終わってしまいまい、映画のハシゴがあまりできませんでしたが、北朝鮮に息子がいる在日韓国人の家族を描いた「かぞくのくに」と、イタリア人建築家 Pier Luigi Nervi が設計した建物のスライド写真映画の 「Parabeton - Pier Luigi Nervi and Roman Concrete」の2本を見てきました。「かぞくのくに」は、国際映画祭フォーラム部門で CICAE(国際アートシアター連盟)賞を受賞しただけあって満席でした!ベルリン映画祭のすごいところは、映画上映後の舞台挨拶で映画に出演している俳優や監督を見られることです!今年は、ヤン・ヨンヒ監督と女優の宮崎美子さんを間近で見てしまいました。昨年の感動はこちらから。


 
(左) 今年のプログラムとポストカード  (右) 過去の映画祭ポストカード


さーて、気持ちを切り替えて、今年も頑張るぞーーー!
おもしろドイツレポートをお楽しみに!

芸術の秋[2011年9月]

投稿日時:2011/09/20(火) 16:45

9月になるとベルリンはイベント三昧の毎日です。まさに芸術の秋の名にふさわしく、数々の音楽祭やアートフェアが開催されます。
それに加え、先日は私たちの合同バースデーと結婚記念日を迎えました。ベルリン生活も早3年、来月はいよいよビザ延長の手続きです。

今年は日本とドイツの交流が始まって150年という節目の年のため、ベルリンでもさまざまな関連イベントが開催されています(イベントリストはこちら)。その数々のイベントのハイライトとも言える葛飾北斎展が8月末からMartin-Gropius-Bauで始まりました。ヨーロッパでは過去最大の規模で、富嶽三十六景シリーズなど440以上もの北斎の名作を一気に見ることができます。先月Lange Nacht der Museenで北斎展を見てきましたが、とにかくものすごい数の作品で一気に見ることができなかったので(夜中の1時頃に目を血走らせながら見ました!)、もう1度見に行きたいと思っています。

日独交流150周年記念行事のもう1つの要チェックイベントは、先日2日間のみ開催された「平和の光のメッセージ」です。このイベントをプロデュースしたのは、なんと東京タワー、レインボーブリッジ、白川郷など日本中を優しい光で包んでいる照明デザイナーの石井幹子さんと石井リーサ明理さんです!2つのパートに分かれたこのプログラムは、北斎作品の映像ライトアップと平和の光文字のライトアップで構成され、各プログラム30分でした。


  
北斎の映像ライトアップ (北斎の作品が次々とスクロールされていきます。右写真はブランデンブルク門が雷門に変身。
左写真は富士山登場!)

 
平和の光 (カラフルな光の文字や映像が音楽に合わせて出てきます)


ブランデンブルク門ではさまざまなライトアップが行われますが、今回のライトアップは今まで見た中で最も素晴らしいライトアップでした。しかもラッキーなことに私たちの隣に偶然デザイナーの石井さん母娘が立っていて、少しお話ができました!

来月はFestival of Lights、11月末からはクリスマスマーケットも始まります。天気が安定して、日も長い夏のドイツもオススメですが、秋以降もイベント盛りだくさんで楽しみがたくさんあります。ベルリン観光を呼びかけるべく、年間イベントカレンダーを作成したので、是非ご覧ください!

Berlinale[2011年2月]

投稿日時:2011/02/22(火) 12:00

長いようで短かった1ヵ月半の一時帰国を終え、再び極寒の地へ戻ってきました。
日もだいぶ長くなり、日差しも春が近づいている感じがします... が、とにかく寒い!! 東京でも2、3日雪が降る日もありましたが、ベルリンの寒さは半端じゃない! マイナス5度~10度の世界なので、オシャレは気にせず、とにかく防寒。

そんな寒さにも負けず、ベルリンでにぎわいを見せていたのは先週の日曜日まで開催されていた第61回ベルリン映画祭(Berlinale)です。
今年も2/10(木)~20(日)まで、世界各地の様々な映画が上映されていました。日本からも「白夜行」や国際批評家連盟賞を受賞した「ヘヴンズストーリー」など15作品以上も出品されていました。私たちが見たのは、ミシュラン3つ星を獲得した名店寿司屋"すきやばし次郎"の店主である小野二郎さんのドキュメンタリー映画「Jiro Dreams of Sushi」、そして現代社会に行きづらさを感じている若者たちが人との触れ合いを通じてたくましく生きていく姿を描いた「FIT」です。「Jiro Dreams of Sushi」は、アメリカ人監督が制作した映画でしたが、85才になった今でもお寿司を握り続ける二郎さんの生き方、映画が終わった頃にはお腹がグーグーとなってしまうくらいのおいしそうなお寿司の数々の美しい映像で、観客の心を掴みました。映画終了後のQ&Aでは、監督が直接観客の質問にも答えてくれました。映画を見終わった後には、二郎さんがすっかり身近な存在になってしまうという錯覚をおこしましたが、一般人が簡単に食べられるような価格では決してないのでいつかの楽しみにとっておこうと思います。

 腰が引けたポーズのベルリン映画祭・ベア

映画祭では毎年違ったデザインのポスターやパンフレットが入手でき、オリジナルグッズもTシャツからカバンまでさまざまな物が売られています。今年のデザインは飛び出して見える大きな"B"のマーク。シンプルなネイビーカラーのカバンもゲットしました!
昨年のレポートはこちらから。

 映画祭のキャラクター熊がモチーフのバッグ、カラフルなポストカード


心待ちにしていたイベントが終わってしまい、あー、春が待ち遠しいな。。。

Berlinale[2010年2月]

投稿日時:2010/02/22(月) 17:45

極寒のドイツにもようやく春が近づいてきました。何十センチも積もっていた雪が溶け始め、道が見えるようになりました!雪が溶けるにつれ、雪の下に埋もれていたゴミが一気に現れ... 道全体がまるで古代の貝塚のようにも感じます。タバコの吸殻、滑り止めの大量の砂利、大晦日に飛ばしたであろうたくさんの花火、食べかす、犬の糞... 決してきれいなものではありません!雪が降る前の人々の生活が見えたと言うと大げさですが、まるで止まっていた時間が帰ってきたように思えました。

寒い中でも2週間ベルリンを盛り上げていた国際映画祭"Berlinale"も昨日ついに閉幕。「キャタピラー」主演の寺島しのぶさんが最優秀女優賞、また山田洋次監督も特別功労賞"ベルリナーレ・カメラ賞"を受賞しました。
今まで2月は日本に帰国していることが多かったのですが、今回初めて"Berlinale"の雰囲気を楽しむことができました。東京ではほとんど日本映画を見ることはなかったのですが、せっかくの機会なので山田洋次監督の2作品「おとうと」と「京都太秦物語」を鑑賞して来ました。どちらの映画も会場はほぼ満席状態で、大きな笑い声やラストは涙や鼻をすする人がたくさん!会場の人たちと「日本」を共有することができました。

 Berlinale会場のBerlinale Palast(メイン会場)

今年のカラーは紫のバッググラウンドに蛍光黄色の"Berlinale”の文字。街中至るところにポスターが貼られていました。

 
クマちゃんキャラクター(おしりが突き出た感じがキュート)

 上映プログラム(映画のタイトルがずらーり!)

 チケットを購入(なんと6ユーロ!)
 
ラッキーなことに「京都太秦物語」を上映後、主演の海老瀬はなさんとプロデューサーが登場!
「おとうと」上映後も期待していましたが、山田監督も吉永小百合さんも残念ながら現れず...

 
会場に飾ってあったサイン入り特大写真パネル(様々な俳優や監督たちの写真パネルと一緒に並んでいました)

 毎年デザインと素材が変わるバッグ。グッズもいろいろ!

来年のBerlinaleも楽しみです!

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