Wir sind ein Berliner

ベルリンに住んでいてよかったと思うことの一つとして、お隣の国が近く、すぐに旅行に行けてしまうことです！日本にいた時は、航空券が高く、飛行時間も長いので、一気にいろいろな国を周ることができませんでしたが、ベルリンからはまるで国内線に乗るような気持ちで様々な町に出かけることができます。もちろん日本国内にも数えきれない程たくさんの見所や名建築がありますが、このページではベルリンやヨーロッパの町で見つけたユニーク建築を紹介したいと思います。

【ベルリン】

カラフル建築の代表と言えるSauerbruch & Hutton設計の建物。特に灰色の空が長々と続く冬は色鮮やかな物を見ると温かい気持ちになれます。カラフルと言っても、ただ派手な色使いの建物ではなく、"一工夫"ある建築が目を引きます。

GSW本社(公共集合住宅建設会社)
Charlottenstrasse 81, Kreuzberg, Berlin

 
 

淡いピンクやオレンジからダーク系の赤まで様々な暖色トーンの縦長ブラインドが使われ、遠くから見ても一際目立ちます。数々の建築賞を受賞していて、ベルリンのモダン建築の代表です。この建物で働いている人たちが眩しいと感じれば感じるほどブラインドが閉まり、この建築の良さが生きます。奥行きのない細長い建物が直方体の建物の上に建っているので、地震の多い日本育ちの私は心配です！(1999年完成)

Polizei- und Feuerwache（消防署＆警察署）
Alt Moabit 143-145, 10557 Berlin-Tiergarten

 
 

こんなにモダンな消防署＆警察署は他にあるでしょうか。異なる色合いの赤と緑のガラス板がそれぞれ覆いかぶさるように配置されています。消防車の赤、パトカーの緑（警察官のユニフォームも以前は緑でした）と、たとえ表示がなくても建物の色使いを見れば、何の建物なのか分かってしまう斬新なデザインです。中央駅、首相官邸や連邦議事堂が並んでいる町の中心地にありながら、自然の緑に囲まれひっそり建っているため、建物の存在に気がつかない人も多いかもしれません。中はどのように部署が分かれているのか気になります。緑が多い方が警察署？この建物もGSWの建物同様、たくさんの窓が開いてしまうと外観の良さがあまり伝わりづらいですが、開いた窓が太陽光に照らされ透き通って見えるのもなかなか良いです。(2004年完成)

Photonikzentrum（応用光学センター）
Schwarzschildstraße 8-12, 12489 Berlin-Adlershof

   

ベルリンの町の中心地から少し離れたAdlershofは、フンボルト大学の自然科学系６学部の他、サイエンスやメディア系企業や商業施設のモダン建築の宝庫です。その中で色とりどりのブラインドで一際目を引く応用光学センター。GSW本社同様、多くの建築賞を受賞しています。上記２つの建築とはまた雰囲気が異なり、同系色ではなく、淡いピンク、鮮やかな黄色、濃い青など様々な色合いの横型ブラインドがかかり、ゆるやかに波打った形の建物です。異なる大きさのガラスのファサード、また所々使われている白や薄水色のブラインドによって、建物全体の色の強さが上手に抑えられています。建物の中も見学してみたいです。(1998年完成)
 

【オランダ】

Inntel Hotels Amsterdam Zaandam
Provincialeweg 102, 1506 MD Zaandam

    

  

アムステルダムから電車で約15分のザーンダム(Zaandam)の駅前にあるメルヘン風のホテル。WAM Architecten設計で2010年に完成。70軒ものこの地区の伝統的な緑や青色系の家が積み重なっている驚きの建築です。それぞれの家の屋根の形、窓のデザインも様々です。ホテルは12階建てで、ホテル内は普通の造りなので、シンプルな部屋の中からはユニークな外装が想像つきません。部屋によって異なるテーマデザインで、部屋の入口のドアにデザインが記されています。ザーンダム駅もその隣にある市庁舎もホテルと同じ造りで統一され、この辺一帯がメルヘンランドのようです。

【フランス】

Jean-Claude Carrière Theatre
domaine d'O
178, rue de la Carriérasse - 34090 Montpellier


 
 
モンペリエにあるA+ architecture設計のJean-Claude Carrière Theatre(2013年)。濃淡の異なる木の棒を異間隔に重ね合わせ、シンプルな赤い四角い建物に覆い被せることによって大小さまざまなひし形模様が華やかに際立つファサードになっています。建物内には、ひし形フレームの窓から柔らかい光が入り、自然の温かい雰囲気が出ています。

【フィンランド】

ヘルシンキの教会はこちら
アルヴァ・アアルトの建築はこちら