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引越し手続き in ドイツ (保険情報を更新しました)

2012/08/09

ベルリンに来て以来かなり長いこと家探しをしていましたが、ようやく私たち2人の理想のアパートが見つかり、今年3月に新居に引越しをしました。私も彼も引越し経験がゼロに近かったので(はるか昔引越しをした時は家族で引越ししたので自分で手続きをする必要はなかった...)、いったい何から始めたらいいのか分からずオロオロ。。。ネットで情報を集めながら、結局1つ1つ手探り状態でやりました。新居で暮らし始めてもう既に3ヵ月半を過ぎましたが、引越し手続きについてこちらに記しておこうと思い立ちました!


①新居を探す
新聞や不動産屋さんのチラシなどでも物件探しはできますが、やっぱりネットが便利です。有名なのは以下の2つのサイトです。ベルリンは他の都市よりもアパートの数が多く、家賃も安いと言われていますが、ここ2、3年で家賃がかなり上がりました。

Immobilien Scout 24
引越しを考えているほぼ全ての人がこのサイトで物件を探していると思います!予算、部屋の数、広さ、階、住みたい地域(通り名・番号で検索することも可能!)などで検索します。もちろん賃貸か購入かも選択可能です。

immowelt
こちらもImmbobilien Scout 24同様、多くの人が物件探しで利用しているサイト。通りの名前では検索できないので特定の通りを指定することができませんが、物件数はかなりあります。ただページが少し見づらい?

両HPとも、写真付きなので、なんとなくイメージがわきますが、見学したい場合は連絡先に記載されている大家さんまたは不動産屋さんに直接連絡をします。同じ物件でも複数の不動産屋さんから提供されていることもあり、それによってアパートの値段、敷金(Kaution、通常家賃の2~3ヶ月で、退去時に特に問題がなければ返金される)、不動産屋さんに対する礼金・保証金(Provision)などの料金が異なることもあります。Provisionsfreiと書かれている際は礼金がとられません。人気のある物件は、見学者がズラーリ、なんてこともしばしば。まさに競争です!気に入った物件はすぐに予約の申し込みをした方がいいと思います。また時々、写真と全然違うじゃないか~!と叫びたくなる、ひどい物件もあるので、しっかり見せてもらいましょう。見学する際に、周りの環境、治安やスーパーの有無、住人の様子などもあわせてチェック!
賃貸アパートの家賃(Miete)には、暖房費や水道・電気・ガス・ゴミ処理代などの費用(Nebenkosten)を含む"Warm"と、暖房費やNebenkostenが含まれていない"Kalt"があります。また別途共益費を払わなくてはいけない場合もあるので、値段に何が含まれているか、含まれていないかをちゃんと確認する必要があります。

②契約を結ぶ
お気に入りの新居が見つかったら、契約の手続きをします。日本での契約も同じだと思いますが、いろいろな書類を提出する必要があり面倒です。提出書類詳細につきましては、直接大家さんや不動産屋さんにご確認ください。また契約前に大家さんから、Schufaという団体が実施している家賃の支払い能力調査結果を求められる場合もあります。契約書にサインする際は、必ずドイツ人に内容を確認してもらい、後々のトラブルを避けるためにきちんと内容を理解した上でサインをしなくてはいけません。解約は退去日の3ヶ月前に書面にて通知し、退去時は壁やキッチンなどリノベーションを済ませ、入居時と同じ状態でアパートを返さなくてはいけません。特に問題がなければ、契約時に支払った保証金(Kaution)が返金されます。

③リノベーション
アパートによっては、入居時きれいな状態ですぐに入居可能な場合と、リノベーションをしないととても住めないという場合があります。ドイツでは基本的に自分たちでリノベーションをすることが多いようですが、高い天井にペンキを塗ったり、新しいキッチンを設置したり、大変な作業が多すぎるので業者に頼んでしまった方が楽な気がしますが、DMYがお好きな方は是非自分たち流にアパートを改造してみてはいかがでしょうか。

④引越し業者の手配・引越し
複数の業者に無料見積もりをとってもらって、料金比較した方がいいと思います。
私たちは引越し業者に頼まず全て自分たちでやったため引越し代が浮きましたが、毎日少しずつ物を運んだり、重い荷物を持って階段を上り下りしたり、IKEAの家具を解体して再び組み立てたり、とにかくものすごい大変で、もう2度と引越し業者なしの引越しはしまいと決めました!

④事務手続き
● 住民局(Bürgeramt)に転出・転居届 (→ここに変更通知後、自動的に郵便の配達先も切り替わるようです)
●住所変更通知
-電気・ガス・水道会社
-電話・インターネット会社(ベルリン市内の移動だったので電話番号は変更なし!)
-銀行
-保険会社
-カード会社(クレジットカードやECカードなど)
-航空会社など(マイレージカードやDeutsche Bahnのカードなど)
-勤務先
-大使館または領事館(在留届の変更届を提出。フォーマットはこちらから。)
-登録している学校やクラブなど(語学学校、スポーツクラブなど)
-定期購読している新聞・雑誌
などなど...

今思いつくのはこんなところでしょうか?新居で快適生活をしてくださいね!


と、ここまでは、新居に引っ越してルンルンした気持ちで書きましたが、外国にいると何が起こるか分からないものです!
我が家は、引っ越して2年目にして、なんと水漏れの被害を受けてしまいました。それも休暇旅行中に、上の階から水が漏れ、寝室とリビングが水浸し、その水は我が家を通り抜けさらに下の階まで行ってしまいました。幸い、旦那の両親が大家から連絡を受けたすぐ後に駆けつけてくれ、大切な物は全て避難させてくれたお陰で、私たちは最後まで休暇を楽しむことができました。でも帰ってきた時は、乾燥マシーンが部屋中でブンブンまわり、埃とカビ臭く、おまけに天井は抜け落ち、、、呆然と立ちつくしてしまいました。それから工事が長引くに長引き、私たちは大家さんが持っている他のアパートに3ヵ月半も暮らさなくてはいけませんでした。まさかこんなに長い間かかるとは思っていなかったので、必要最低限の物や洋服しか持って来ず(その他の所有物は、工事中はどこかの倉庫に預けられていたので、取りに行くこともできず...)、秋が深まったベルリンで寒さにブルブルと震えながら過ごしました。そんな悲惨な状況でも、なんとか乗り越えられたのは、東北の被災地の皆さんの頑張りを知っていたからです。私たちは幸い、水害で壊れた物がほとんどなく(IKEA家具は強し!)、もちろん家族や大切な物を失ったわけではありません。いろいろ不便はありましたが、きちんと仮住まいの家があり、その上、損害はほぼ全て保険で支払われました。今もなお、不便な生活を余儀なくされている東北の方たちのことを思えば、私たちも頑張らなくちゃ!という気持ちになることができました。

何はともあれ、今は平和な生活に戻りました。1年前の悲劇を思い返しながら、改めて思ったことは、保険の大切さです!
引っ越す前は、保険をかけると高いし、、、と渋っていたのですが、以前住んでいたアパートでも水漏れ被害があったので(!)、そのまま保険の支払いを続けました。それが大正解でした!ベルリンに住んでいる皆さん、水漏れはどうやら日常茶飯事のようです。私の周りにも何人かそういう被害を受け、保険に加入していない隣人のために大変な思いをしたという話を聞きました。新居に引越したと同時に、家財保険(Hausratversicherung)と対人賠償保険(Haftpflichtversicherung)の加入をどうぞお忘れなく!!

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