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お花見[2014年4月]

投稿日時:2014/04/16(水) 21:12

ブログの更新を怠っているうちにあっという間に春になってしまいました。例年の真冬の厳しさと比べものにならない程、今年の冬はマイルドで過ごしやすかったです。雪が降ったのも数日のみで、昨年のクリスマスマーケットでも、今年2月に行われたベルリン映画祭でもブルブル震えながら外を歩き回る必要はありませんでした。その分、春の訪れも早く、東京より一足早く3月末から桜を楽しむことができました。桜が咲き始めてから一気にまた気温が下がったため、約2週間満開の状態が続きラッキーでした!

今まで「お花見は日本で、、、」と思っていたのですが、ここ数年の間に次々と桜の名所を発見し、ここベルリンでも季節を感じ、春をより一層味わうことができるようになりました。ドイツではお散歩しながら桜を眺めている人たちは多いですが、わざわざ桜のためだけにその場所に来たり、桜の木の下で宴会をしたりする人たちはほとんどいないので、満開の桜並木を独占できちゃいます!ちなみに私たち日本人には見慣れたブルーシートですが、外国人からすれば、「なんでブルーなの?あんなに薄くておしりが痛くならないの?」ってよく聞かれます。うーん、確かに!

オススメのイベント in ベルリンの記事にも書きましたが、ドイツには桜開花予想や開花状況を知らせてくれるような便利なシステムがありません。それなので、家から遠く離れた桜の開花状況を知るために何度かそこに通わなくてはいけないこともしばしば。今年は通りかかったら運良くちょうど満開だったので、慌てて他の桜スポットを見てまわってきました。

ベルリンで見かける桜の多くが、ピンク色の大きな花びらが何枚も重なっている八重桜ですが、日本で一般的なソメイヨシノのような桜も時々見かけます。またサクランボの木もかなり多いです。八重桜は華やかなため見応えがありますが、個人的にはソメイヨシノのような白い花びらが風でひらひら舞っているのを見るのがやっぱり好きです。ベルリンの厳しい寒さを乗り切るために、寒さに強い品種が選ばれているのかもしれません。


なぜベルリンに桜の木が多いのかと言うと、、、ベルリンの壁が崩壊した次の年の1990年にテレビ朝日が主催した「さくらキャンペーン」を通じ、桜を植樹するための寄付金が集まり、1990年から2004年までの間に壁の跡地に9000本以上もの桜の木が植えられたからだそうです。25年前まで西と東を隔てていた悲しい歴史を持つベルリンの壁が、毎年春になるとピンクや白の桜の花で埋め尽くされることは本当に感慨深いです。ベルリンの壁によって家族や友だちなど大切な人と離れ離れになってしまった人たち、また壁を越えようとして命を落としてしまった人たちの辛く悲しい現実は今後も決して消えることはありませんが、桜の花を見ることによって少しでも気持ちが和らぎ、癒されたとすればとても嬉しく思います。実際に日本でも、特に東日本大震災の後は桜の花が多くの人たちに生きる活力や元気を与えたと思います。

「さくらキャンペーン」については、こちらのホームページにも紹介されています。桜が植えられた当時の様子や実際に植えられた場所についての詳細はこちらをご覧ください。残念ながら全てドイツ語で書かれているため、私もまだ全て解読できていませんが、そのうち翻訳できればと思っています。気長にお待ちください!上記ホームページのリストを見ると、西ベルリンと東ベルリンを隔てていた壁の跡地だけでなく、西ベルリンと旧東ドイツに属したポツダムやブランデンブルク州の町との国境にあった壁の跡地にも植えられていることが分かります。植樹された当時の桜の写真と現在の桜の木を実際に見比べると、25年の間に桜の木が大きく成長し、壁周辺の景観が大きく変わっています!

私たちが見に行った桜のオススメは以下の通りです。さくらキャンペーンで植えられた桜ではない所も含まれています。ピンクの八重桜は白い桜よりも開花が遅いようです。

・Wollankstraße
S1, S25, S85のWollankstraße駅から隣のSchönholz駅に向かう線路沿い。公園のような広々とした敷地にピンクの桜が20数本植わっています。

  

・Norweger Straße
S1, S2, S25, S85などのBornholmer Str.駅から大きな橋を渡ると、壁が崩壊した当時の様子を写した写真パネルの野外展示がある広場 (Platz des 9. November 1989) があり、10本ぐらい桜の木が植えられています。橋の隣の階段を下りてNorweger Straßeへ。ピンクの桜のトンネルが圧巻!

  
1989年11月9日広場 (Platz des 9. November 1989)

  
Norweger Str.の桜トンネルと記念碑

・Schwedter Straße
U2かRingのSchönhauser Allee駅またはU2のEberswalder Str.駅から徒歩約10分。上記Norweger Straßeの桜を見た後にそのまま歩いて来ることもできます。Schwedter Straßeの道の片側に薄ピンクの桜並木が続きます(Norweger Straßeよりも早めに開花)。

  
フェンスがあるため木が植わっているところには入れません

・Teltow
S25 Lichterfelde Süd駅から徒歩約10分。Westfalenringを道沿いに進み、Ahlener Wegで左に曲がってしばらく行くと、広大な緑の敷地が見えてきます。そこは、"テレビ朝日さくら平和通り(TV-Asahi-Kirschblütenallee)" と名付けられ、ひたすら桜並木が続きます。全部歩いてまわるとキリがないほど、とにかくながーーーい!Teltow駅の方まで続きます。犬のお散歩とサイクリングコースのようです。毎年4月末に桜祭りが開催され、出店やコスプレ軍団で大賑わいですが、桜の開花時期となかなかうまく重なりません。

  
お花見ピクニックにちょうどいい場所。自転車の道がまるで決められているかのように道ができています。

  
道にはテレビ朝日の名前がついています。南ベルリンの国境線でした。

・Lilienthal Gedenkstätte
S25 Lichterfelde Süd駅から284番バスで約5分。航空パイオニアと呼ばれたオットー・リリエンタール (Otto Lilienthal) の記念碑があります。1884年に飛行実験を行う丘を作り、そこで何度も実験を行ったそうです。現在ある記念碑は1932年に建築家のFritz Freymüllerによって設計され、記念碑の周りにはたくさんの桜の木が植えられています(さくらキャンペーンとは関係ありません)。

  とてもモダンな記念碑

  上からの眺めも最高!

 まるで富士山と桜のように見えます。

Gärten der Welt (世界庭園)
S7のMarzahn駅から195番バスで約10分。 2000年にオープンした旧東ベルリンにある様々なテーマの庭園を楽しむことができる"Gärten der Welt (世界庭園)"。日本庭園韓国庭園中国庭園もあり、桜の名所としても知られています。毎年4月に桜祭りが開催され、たくさんのお客さんで混み合います。上記Teltowのお祭り同様、コスプレたちが桜の木の下で様々なポーズをとって写真撮影をしているのが一際目立ちます。日本庭園「融水苑」には、美しい枯山水の庭を眺められる「融水庭」と茶屋「如水亭」があり、季節の花々や静かな雰囲気によってまるで日本にいるように感じられます。

  
如水亭と融水庭

 
庭園のあちこちに美しい桜の木があります

・Lottumstraße
U2のRosa-Luxemburg-Platz駅またはU8のRosenthaler Platz駅から徒歩約7分。さくらキャンペーンとは関係ありませんが、道の端から端まで両側に桜の木が続いています。



 ・Sonnenburger Straße
U2またはRingのSchönhauser Allee駅から徒歩約10分。Lottumstraße同様、さくらキャンペーンによって植えられた桜ではありませんが、ピンク色の桜が見事です。



来年の春もまた桜めぐりをしたいと思います!

冬時間開始[2013年10月]

投稿日時:2013/10/24(木) 22:57

今年もまた私の大好きな季節である秋がやってきました!昨年ほど寒さに凍えることもなく、日中は15度ぐらいの過ごしやすいお天気が続いています。今月初めから先週末まで、毎年恒例の"Festival of Lights"(イベント詳細はこちら)、そして"Berlin leuchtet"も同時開催されていました。町中あちらこちらの建物がライトアップされるだけでなく、光のアートや映像作品も見ることができ、芸術の秋を十分に味わうことができました。

  大混雑だったブランデンブルク門

 歓声が上がった北斎の富嶽三十六景

  
ウォーホルやリキテンスタインなどの現代アートが次々と映し出されたポツダム広場

今年は10月の初め頃から紅葉が始まりましたが、あまり寒さが厳しくないせいか、紅葉もイマイチな気がします。美しい紅葉を見るには、昼と夜の寒暖差が大きくなければいけないそうです。寒くないのは過ごしやすくていいことですが、紅葉のためには良くないですね。とは言っても、東京に比べベルリンは町中に緑があふれているので、東京にいた時のようにわざわざ紅葉を見に公園や山に出かけなくても、町中を歩きながら楽しむことができます。紅葉を楽しむ側にとってはいいことですが、道の清掃をする人たちは本当に大変です!この時期は頻繁に清掃隊を見かけます。チームワークでやっているようで、長いホースのついた掃除機を背中に背負い、ものすごいパワーの風で歩道から車道に落ち葉を飛ばす係、飛ばした葉っぱをほうきで掃いて落ち葉の山を作る係、そこに巨大タワシみたいなものをいくつもグルグル回しながら車道の落ち葉を掃いて吸い取るオレンジの清掃車を運転する係、、、あまりに落ち葉の量が多すぎて清掃隊にとっては気の遠くなる仕事ですが、とてもダイナミックすぎて(!)思わず立ち止まって見てしまいます。落ち葉の掃除も大変ですが、雪解け後の道の清掃もかなりハードだと思います。凍った雪道で滑らないようにたくさんの砂利が撒かれるため、雪が解けた後は雪の下から出てくる大量のゴミ(!)と砂利を集めなくてはならないからです。数年前は大量の雪が降り続け、春に雪の下からまるで貝塚のように化石化した数か月前のゴミが出てきたのを覚えています。ベルリンの清掃会社であるBSR社のカラーはオレンジ。町中至る所に設置されているゴミ箱もオレンジ、清掃係のユニフォームも蛍光オレンジ、清掃車もオレンジ、とにかく鮮やかです。ゴミ収集車も東京の道では狭くて通れないような巨大なトラックです。アパートに設置されているゴミ箱ももちろん巨大ドイツサイズなので、清掃チームの人たちもムキムキマンばかりで大きなゴミ箱を勇ましくゴロゴロ運んでいる姿をよく見かけます。私はひそかに彼らを”オレンジの男たち”と名付けています。

   町中に設置されているポスト(デザインもよく変わります)

今週の日曜日には夏時間が終わり、いよいよ冬時間が始まります。毎年10月の最後の日曜日の3時に時計の針を1時間戻し、日本との時差が再び8時間になります。年に2回も時計の針をずらして、、、という作業を面倒に感じていますが、夏は仕事が終わってもまだ明るい、冬は今までよりも1時間長く寝られるというメリットもあります。これから春が来るまで日がどんどん短くなっていき、朝出かける時も、仕事から帰ってきた時も真っ暗!という生活が始まります。

引き続き、芸術の秋・食欲の秋を楽しみたいと思います!
 

[2011年4月]

投稿日時:2011/04/12(火) 12:06

どんなにつらい時でも、どんなに悲しい時でも、春はやってきます。
先月末にサマータイムに切り替わり、ベルリンにも一気に春が来ました。冬の間のグレーな景色から、新緑の黄緑、水仙の黄色、クロッカスの紫、チューリップの赤などなど、鮮やかな色彩に変わってきました。ドイツ人の厳しい顔にも笑顔が戻ってきました。

3月11日に発生した東日本大震災から1ヶ月が経ちました。あの日から私の中で全てが止まってしまったような感じがします。
いくら大変な状況の中でも、周りの人への思いやり、そして笑顔を忘れずに、毎日を精一杯頑張っている被災者の皆さんに心からエールを送ります。どんな時でも今までいつも根性と努力で乗り切ってきた日本。時間はかかっても、きっとまた世界中の日本ファンが観光で訪れる活気のある日本に戻ると信じています。

遠く離れたドイツにいても、私たちの心は日本と共にあります。海外にいる私たちができること、それは毎日を大切に生きること、そして日本に元気を送ることだと思います。日本で頑張っている家族や友達、被災者の方たちのためにも、立ち止まらずに一歩一歩進んでいかなくてはいけません。みんなでがんばろう、日本!


初雪[2010年11月]

投稿日時:2010/11/25(木) 17:54

今日は天気予報通り、チラチラと初雪が降りました!
まだ冬が始まったばかりなのに、既にもう完全防備です。真冬はいったい何を着たらいいのでしょうか?!

街中はすっかりクリスマスモードです。デコレーショングッズがあちこちで売られ、イルミネーションやクリスマスマーケットも始まりました。
クリスマス・ストレスという言葉があるほど、多くのドイツ人がクリスマスの数ヶ月も前から毎年どんなクリスマスプレゼントを買ったらいいのか心配しています... そんなわけで11月半ばから既にデパートやお店が混み混みです。ステキなプレゼントが売り切れないうちに私も何か買わなくちゃ!


 キラキラ目のサンタ・チョコ。

[2010年10月]

投稿日時:2010/10/14(木) 15:07

ベルリンはものすごい勢いで冬に向かっています。今年の夏は本当に短かった... 35度以上の日々が数週間続いたのもつかの間、8月の終わりからもう既に秋の気配が感じられ、今はもう初冬のようです。気温は10度以下!まるで東京の12月のような天候です。でも秋晴れが続き、青い空に、赤や黄色の葉っぱがはらはら舞っています。道路は一面葉っぱのカーペット!

 

ベルリンの秋はイベントが盛りだくさん!

東西ドイツが統一されて20年である今年の10月3日はライヒスタークやブランデンブルク門前で盛大なイベントが行われました。20年前は高い壁が東ベルリンと西ベルリンを隔てていたその場所で、東西ドイツ人と一緒にさらなる歴史の第一歩を迎えられとても感慨深い1日でした。




ついに今年も "  Festival of Lights " が始まりました!テレビタワー、大聖堂、ブランデンブルク門をはじめ、60以上もの建物が2週間にわたりカラフルにライトアップされます。
毎年照明デザインが変わり、まさに光のアートです。昨年のライトアップは こちらをご覧ください。

  ベルリン中央駅

寒さに負けず(!!)、ベルリンの秋を楽しみたいと思います。

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