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ヘルシンキの教会めぐり[2012年4月]

投稿日時:2012/04/14(土) 18:13

フィンランドには、光と自然が建物とうまく調和している美しい教会がたくさんあります。
教会では、結婚式や洗礼式などの幸福なひと時を過ごす場であるだけでなく、愛する人へのお別れをしなくてはいけない、悲しい死と向き合わなければならない場でもあります。

人々を温かく包み込む自然光にあふれ、建築・デザイン的にも見所満載のヘルシンキの教会を紹介したいと思います。
私たちは一度にいろいろな教会の雰囲気を味わいたく、バスや電車を乗り継ぎ、1日に4つの教会をまわりました。
滞在期間は短いけれど、フィンランドの教会を見たい!という方の参考になればと、私たちの弾丸教会ツアー in ヘルシンキのメモを記します。ただし曜日によっては、閉まっていたり、見学時間が短かったりする場合もありますので、事前にホームページなどでご確認ください。
なお、バスの時刻表や教会までの地図はこちらでお調べください。


● ヴィーッキ教会 (Viikin kirkko)
住所: Agronominkatu 5, 00790 Helsinki 
(Rautatientori (中央駅) から68番バスで30分、 Agronominkatu下車)

月~金: 9:00-15:00

  
2005年に完成したとてもモダンな教会。教会内部の木の温かさ、十字架やインテリアなど北欧らしさを感じます。

↓  
↓ <教会から300mのLatokartanonkaari停留所から79番バスで10分、Malmin asematie下車 + 徒歩10分>


● マルミ教会 (Malmin kirkko)   
住所: Kunnantie 1, 00700 Helsinki 

月~金: 9:00-15:00

  
外も中も赤レンガでできていて、落ち着いた雰囲気です。


↓ <教会から800mのMalmin asema停留所から54番バスで約5分、Sysimiehentie下車 + 徒歩約5分(高速道路の下)>


● グッド・シェパード教会 (Hyvän Paimenen kirkko)  
住所: Palosuontie 1, 00660 Helsinki

月火木金: 10:00-14:00、水: 12:00-18:00

  
ミュールマキ教会と同じくユハ・レイヴィスカの設計。教会に一歩入った瞬間、その美しい空間に引き込まれます。


↓ <教会から400mのHalkosuontie停留所から67番バスで約20分、Vilhonvuori下車
↓ →Metro Sörnäinen駅から約5分、Herttoniemi駅下車
↓ →駅前から84/85/89番バスで約7分、Reposalmentie下車 + 徒歩すぐ>


● ラーヤサロ教会 (Laajasalonkirkko)  
住所: Reposalmentie 13, 00840 Helsinki

月~金: 10:00-14:00

  
窓から入り込んでくる光が教壇を照らしています。


かなり忙しく見てまわりましたが、なんとも充実した日になりました!


ヘルシンキのその他のオススメの教会は、

ミュールマキ教会 (Myyrmäen kirkko)
住所: Uomatie 1, 01600 Vantaa
(ヘルシンキ中央駅からM線で15分、Louhela駅下車 (Vantaankoski行き。駅のすぐ目の前。)

月~金: 9:00-16:00

 
ユハ・レイヴィスカの設計により1984年に完成した教会。窓から入る自然光が美しく、インテリアも北欧らしい色使いです。
 
ラウッタサーリ教会 (Lauttasaaren kirkko)  
住所: Myllykallionrinne 1, Lauttasaari, Helsinki
(Rautatientori (中央駅)から65Aまたは66A バスで15分、Lahnalahden puisto下車)

月火木金: 9:00-14:00、水: 13:00-18:00
 

大きな十字架、天井からぶら下がる金の照明、天井を囲むようにあるガラス窓からの光など、とても美しい教会です。


教会の詳細、その他の写真はこちらをご覧ください。

Berlinale 2012[2012年2月]

投稿日時:2012/02/21(火) 12:12

毎年恒例の避寒一時帰国があっという間に終わってしまいました。

大好きな両親とのんびり過ごし、仲良しの友達たちと1年間会えなかった時間を埋めるようにまとめ会いし、おいしいものをお腹いっぱーい食べ、おしゃれかわいい雑貨ショップめぐりをし、京都と奈良へプチ旅行し、靴底が磨り減るほど町中を歩き回り、とにかく幸せな1ヵ月半でした。もちろんベルリンにいる時も、日々小さな幸せ、大きな幸せを感じながら生活をしていますが、気づかないうちに入っていた肩の力が日本に帰ると一気に抜け、スッーっと楽な気持ちになれます。

いつでも戻れる場所がある、いつでも温かく迎えてくれる両親や友達がいる、ということは本当に幸せなことだと思います。
いい年の娘の面倒を見てくれる両親、なかなか止まらないおしゃべりができる大切な友達たち、いつも本当に感謝しています。しばらく会えないのはとても淋しいけど、いつも気持ちはつながっています!

せっかく寒さを逃れて日本に戻ってきましたが、なんと東京の方がベルリンよりも寒い日がありました。ベルリンに戻る少し前から、ドイツ(ベルリンだけでなく、ヨーロッパ中)は、大寒波で極寒の地に。。。私が戻った時はマイナス15度。一時期はマイナス20度をも下回る日が続いていたので、マイナス15度でもまだマシだと言われました!なんと言うことでしょう!今回日本で仕入れたイヤーマフが大活躍です!

青空の東京で夢のような日々を送っていたところから、一気に極寒でどんより灰色天気の現実に戻り、すっかりションボリしてしまいますが、この時期の毎年唯一の楽しみはBerlinale (ベルリン映画祭) です!今年はバタバタしているうちにあっという間に終わってしまいまい、映画のハシゴがあまりできませんでしたが、北朝鮮に息子がいる在日韓国人の家族を描いた「かぞくのくに」と、イタリア人建築家 Pier Luigi Nervi が設計した建物のスライド写真映画の 「Parabeton - Pier Luigi Nervi and Roman Concrete」の2本を見てきました。「かぞくのくに」は、国際映画祭フォーラム部門で CICAE(国際アートシアター連盟)賞を受賞しただけあって満席でした!ベルリン映画祭のすごいところは、映画上映後の舞台挨拶で映画に出演している俳優や監督を見られることです!今年は、ヤン・ヨンヒ監督と女優の宮崎美子さんを間近で見てしまいました。昨年の感動はこちらから。


 
(左) 今年のプログラムとポストカード  (右) 過去の映画祭ポストカード


さーて、気持ちを切り替えて、今年も頑張るぞーーー!
おもしろドイツレポートをお楽しみに!

北原孝子展 SPACE and MOVEMENT 2011[2011年10月]

投稿日時:2011/10/25(火) 17:03

いよいよ来週の月曜日(31日)から母の個展が始まります!

前回の個展は4年前で、思い出深いサプライズ帰国でした。今回は残念ながら個展を見に帰国できませんが、遠くベルリンから応援しています。

私と母の身長をはるかに越える高さで、今にも動き出しそうな大きな立体作品から、まるでおもちゃのような楽しさとワクワク感を持ち、思わず手に取りたくなってしまう小さな作品まで、毎回帰国した時に母のアトリエをひそかに(!)のぞき、どんな作品を作っているのか眺めるのが大好きです(作品の写真はこちらから)。今年は大震災で誰もが不安を抱え、元気を失いつつあるところ、こうして全力で作品と向き合い、ダイナミックな作品を作り上げた母を尊敬しています。また会期中、裏方カメラマンとして活躍してくれる父にも大感謝です。


個展の詳細は以下の通りです。


北原孝子展-SPACE and MOVEMENT 2011

会期: 10月31日(月)~11月5日(土)   11:30~19:00  <最終日は17:30まで>
会場: ギャラリー現
              〒104-0061 中央区銀座 1-10-19 銀座一ビル 3F
              TEL&FAX: 03-3561-6869
              URL: http://g-gen.main.jp/

ギャラリーのホームページから母の作品のビデオもご覧いただけます。


お時間のある方は、是非お出かけください!



芸術の秋[2011年9月]

投稿日時:2011/09/20(火) 16:45

9月になるとベルリンはイベント三昧の毎日です。まさに芸術の秋の名にふさわしく、数々の音楽祭やアートフェアが開催されます。
それに加え、先日は私たちの合同バースデーと結婚記念日を迎えました。ベルリン生活も早3年、来月はいよいよビザ延長の手続きです。

今年は日本とドイツの交流が始まって150年という節目の年のため、ベルリンでもさまざまな関連イベントが開催されています(イベントリストはこちら)。その数々のイベントのハイライトとも言える葛飾北斎展が8月末からMartin-Gropius-Bauで始まりました。ヨーロッパでは過去最大の規模で、富嶽三十六景シリーズなど440以上もの北斎の名作を一気に見ることができます。先月Lange Nacht der Museenで北斎展を見てきましたが、とにかくものすごい数の作品で一気に見ることができなかったので(夜中の1時頃に目を血走らせながら見ました!)、もう1度見に行きたいと思っています。

日独交流150周年記念行事のもう1つの要チェックイベントは、先日2日間のみ開催された「平和の光のメッセージ」です。このイベントをプロデュースしたのは、なんと東京タワー、レインボーブリッジ、白川郷など日本中を優しい光で包んでいる照明デザイナーの石井幹子さんと石井リーサ明理さんです!2つのパートに分かれたこのプログラムは、北斎作品の映像ライトアップと平和の光文字のライトアップで構成され、各プログラム30分でした。


  
北斎の映像ライトアップ (北斎の作品が次々とスクロールされていきます。右写真はブランデンブルク門が雷門に変身。
左写真は富士山登場!)

 
平和の光 (カラフルな光の文字や映像が音楽に合わせて出てきます)


ブランデンブルク門ではさまざまなライトアップが行われますが、今回のライトアップは今まで見た中で最も素晴らしいライトアップでした。しかもラッキーなことに私たちの隣に偶然デザイナーの石井さん母娘が立っていて、少しお話ができました!

来月はFestival of Lights、11月末からはクリスマスマーケットも始まります。天気が安定して、日も長い夏のドイツもオススメですが、秋以降もイベント盛りだくさんで楽しみがたくさんあります。ベルリン観光を呼びかけるべく、年間イベントカレンダーを作成したので、是非ご覧ください!

フィンランドへ[2011年9月]

投稿日時:2011/09/01(木) 16:11

Moi !! 最後のブログ更新から早5ヶ月経ってしまいました。まだ9月になったばかりなのに、日差しもすっかり秋らしくなってきました。
ベルリンは、今年も夏があっという間に過ぎ去ってしまいました... 蝉の鳴き声も聞こえないし、花火大会も夏祭りもないし、汗を大量にかく日も数えられるほど。東京の不快な蒸し暑さに比べれば、こちらの夏は数百倍もいいのですが、あまり季節感が感じられません。天気予報を見ていたら、これから数日は天気が"freundlich (英語のfriendly)"とのこと。フレンドリーな天気というおもしろい表現に思わず笑ってしまいました!まあ、暖かくて過ごしやすいってことなんでしょうが、ドイツの厳しい冬はイジワルな天気?それとも失礼な天気?!

とても短い夏ではありましたが、夏休みはたっぷりいただきました!毎年恒例になりつつある、北欧2週間の旅。一昨年はスウェーデン、昨年はノルウェー、そして今年は4年ぶりにフィンランドに行ってきました!天気にも恵まれ、毎日歩いて、歩いて、歩いて、、、途中で靴が壊れてしまいましたが(!)、とにかくたくさん見てまわれて、大満足な旅でした。

日本でもここ数年北欧大ブームですが、それもそのはず!街中は、あれもこれも買い占めたくなるかわいいグッズ、オシャレな部屋を目指せるステキなデザイン製品、その空間ごと引き込まれてしまう建築物であふれています。もちろんドイツにもデザイン製品や有名な建築物はたくさんありますが、何かが違う!北欧の自然と身近な物のモチーフ、色使い、太陽の光、照明などなど、スーパーの商品パッケージから美術館のショップまで、あらゆるところに北欧の魅力が詰まっています。


  


今回のフィンランド旅行は、前回と同じく移動は電車・バス・フェリーを利用して、ヘルシンキ、フィスカルス、ポルヴォー、トゥルク、ラウマ、ナーンタリ、ユバスキュラ、そしてエストニアの首都のタリンまで、ゆっくりじっくり見てきました。ドイツよりもさらに1~2時間ぐらい日が長く、10時過ぎまで明るいので、1日を有効に使うことができました。森と湖の自然を肌で感じ、デパートからスーパーまでステキなデザイングッズを探しまわり、建築から中の照明そして祭壇のキャンドルまで見所満載の数々のモダンな教会とフィンランドの偉大な建築家 Alvar Aaltoの建築をめぐり、フリマでiittalaを見つけるたびに大興奮し、視力が改善されそうな素晴らしい旅でした。フィンランド国民に最も愛されている物を1つ挙げるとしたら、やはりサウナでしょうか?大阪人の家には必ずたこ焼き器があるのと同じように、フィンランド人の家には必ずサウナがあるそうです!贅沢ですね。またmarimekkoも若い女の子からおばあさんまで大きな柄のワンピースを着たり、バッグを持ち歩いていたり、半径5メートル内に必ず1人か2人はmarimekkoを身につけていると思うくらい、たくさん目にしました。物価が高いので、ランチはスーパーで買ったパイ生地に牛乳粥やポテトがのったカラリア・パイを頬張り、移動はできるだけ徒歩と、なかなかの節約ぶりでした。

フィンランドそしてエストニアの旅写真と街レポートは今後も引き続き更新していく予定ですので、気長にお待ちください!

秋と言えば、芸術の秋!ベルリンではこれから、毎年恒例のクラシック音楽祭 "musikfest berlin 2011" やPreview BerlinBerliner ListeBerliner Kunstsalonなどアート・イベントが次々と開催されます。厳しい冬が始まる前に、芸術に触れて心を温め、寒さに備えたいと思います。
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